年とともに 日本人のDNAがよみがえったのか
古来からあるものに
ふっと心ひかれる事が多くなりました
そんな今日この頃に 玉堂美術館は ぴたりはまった感じで
良かった~・・・です
青梅の自然に溶け込むように その美術館は佇んでいました
かつては このように 自然と共存する事を良しとした
美意識があって 私のDNAにも それがあるかのように
静かな感動を憶えた・・・そんな気がしました
青梅市御岳は、日本画壇の巨匠、川合玉堂が昭和19年から
昭和32年に亡くなるまでの10余年を過ごした処
明治・大正・昭和を生き、84歳の絶筆までのキャリアは
その年譜を読むと 巨匠というのはこういう事だと
改めて思う 重く深いものがあります
カタログより
「~玉堂画の特色は、写実を超えた自然の気韻を観る者に惻々と
感じさせるところにある。幼少の頃より刻苦精励して到達した、
その卓越した描法から、再び創造され生命を与えられた自然は、
一言で言えば、天地人の調和を持つ自然以上の自然である。
山川草木、いずれも所を得て静かに、或いは生き生きと息づき、
生きとし生けるものの営みが温かく描かれ、画に対う人人にひと
しくふるさとに抱かれたような安らぎを与える作品の数々、生涯
を通じて玉堂の描き続けたものはそれであった。~
『一日の労は、一日にて足れリ』という、人、本然の幸せがそこ
には在る。~」
●位置 東京都青梅市御岳1-75
電話0428-78-8335
●敷地面積 1,500.000㎡ (454.54坪)
●建築面積 360.045㎡ (109,10坪)
●建築構造 陳列室 鋼筋コンクリート造
画室・渡廊下・其の他 木造
●設計監理 日本芸術院会員・東京芸大教授 吉田五十六
●庭園設計 吉田五十六・中島健
●竣工 昭和36年4月