何しろ国立です。入館料も600円。それで、広大でゆったりした敷地と
豊かな緑、本館の他に法隆寺宝物館、東洋館、表慶館、平成館、資料館、
黒田記念館、と、観る所も盛りだくさん。
本館前のお庭でゆったりベンチに座っていると、おだやかな気分になって、
ほんと、良い所。つい最近では、春にも桜を観に来たばかり。
本館では、今、話題の大日如来像が展示されています。
海外オークションで売りに出されたのを、日本の宗教法人が買い取ったと
いうもの。
そういう話題のお像を観る事が出来るとは思いもしなかったので、大変、
ラッキーだった。
かつて、故・田崎昭作画伯と仲間たち5~6人グループで、よく旅を
楽しんだ。奈良・京都の観音様など仏像で、美人だけを観て歩く旅行を
した事を、フッと思い出した。田崎先生が何十年にも亘って、絵の取材
で通い続けた結果で選び抜かれた、色っぽい仏像ばかりだった。楽しい
旅だった。
また、同じ旅をしようと思っても、もう、先生も居ない。その時の資料
も整理が悪くて探すのは至難の業。そうだッ、国立美術館で仏像のなん
とか展をやっているはず、桜を観に来た時にそんな告知案内を見た気が
する。
それを観に行く事にしよう!
行ってみると、そんな案内は出ていない。もう、終わったのかな、
勘違いだったかな、と思いつつ、入り口で聞くと、それならこっちの方
へ行くとありますよと教えてくれたのが、法隆寺宝物館。
何度も来ていて、(敷地が広すぎるから)存在を知らなかったし、
入るのも始めて。
なかなか良いものだった。
学生さんらしき若い男女が多いのに驚いた。
第2室に36の金銅仏・菩薩像が展示されている。私は、奥にあった、
「N162菩薩半跏像」が、一番親しみやすく良いお顔で好みだった。
第6室は絵画、書跡、染織の展示室。その中で、糞掃衣(ふんぞうえ)
なるものに興味を持った。文字のイメージから、ちょっと、良くない
イメージを持ったけれど、説明文を読んだら、いわゆるキルティング。
飛鳥~奈良時代に、すでにキルティングはあったんだと感動。
でもね、もうちょっと夢のある名称って付けられなかったものだろう
かって、思ってしまった。
第2室の金銅仏で何点か「本館にて展示中」というプレートが置いて
あったので、本館で何かやっているんだなと思い、次に本館もついでに
観て帰る事にした。
観て良かった訳である。
近ければもっと利用したいものと改めて思った。
ミュージアムショップも、結構、興味深いものが揃っている。
いつも思うことだけれど、美術館や博物館のレストランって穴場と思う。
ミュージアムシアターで東大寺法華堂「国宝不空羂索観音立像(ふくう
けんさくかんのんりつぞう)、宝冠」を上演していた。30人限定。
上演は20分だそうだ。
他には、陶芸のコーナーでは学芸員の人たちだろうか、作品ひとつ
ひとつを丁寧に説明していた。
そんな風に、最近は美術館も博物館も結構サービスが充実している。
そうなってから、なかなか観に行けないのが私はつらい!
かつては毎月行かない月はなかったものだったんだけれど(寂しい!)
東京国立博物館
東京都台東区上野公園13-9
tel ハローダイヤル03-5777-8600
http://www.tnm.jp/
開館時間 9:30-17:00(入館は閉館の30分前まで)
(特別展開催期間中は開催時間を延長する場合があるので確認した方
が良い)
休館日 月曜日(祝日・休日にあたる場合は開館、翌日閉館)
年末年始(12月28日ー1月1日)
ゴールデンウイークやお盆期間中も変動ありなので確認した
方が良い。
レストラン
レストラン ラコール(東洋館1階)
営業時間10:30-17:00
ホテルオークラ ガーデンテラス(法隆寺宝物館1階)
営業時間11:00-17:00
(閉店時間は博物館の閉館時間に準じる)
ミュージアムショップ(本館地下1階、東洋館1階)
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