今年の「芸術の秋」は
私にとっては、美術より音楽の秋といった方がいいかも・・・
と、思うほど
素晴らしいコンサートに行く機会に恵まれている
9月17日
めぐろパーシモンホールで行われた
テノール歌手、ジョン・健・ヌッツォの
リサイタルに行ってきた
実は、歌手をよく知っている訳ではなかった
かつて
オーチャードホール3夜を満席にした等
すごい歌手だとは知らなかったのだ
小ホールは、程よい広さで
目をつぶれば
自分の為だけに聴かせてくれている、と思う事が出来る
そんな気になれる心地よさがあった
それだけではなく
日本ラトビア音楽協会の会員の方々が多かったのだろうか
家族的な温かい雰囲気が、そこはかとなく漂っていた
ステージには
グリーン色の珍しいチェンバロという楽器がひとつ
絵になるな~
と、思いつつ
その後、その繊細で洗練された音色の素晴らしさに感動した
一部(Act1)では、そのチェンバロの伴奏で
二部(Act2)では、ピアノの伴奏で
ジョン・健・ヌッツォの
甘く透き通った
伸びやかで
艶のある歌声に
聴き入った
静かに聴き入る他の観客のみなさんも
心から感動し聴き入っていたに違いなかった
アンコールは、それに答えて
3回続いた!
絵画には
コンサートや室内楽など楽器を弾く人達を
描いた絵画は多い
そして
フランスの絵画に
それは、しゃれたものが多い気がしている
私も、今回、
チェンバロとそれを弾く甲山紀子さんという素敵な女性、
それに熱唱するジョンの舞台を観ていて
絵にしてみたい衝動を憶えた
感動を素直にそのまま
さらさらと絵に表現できたら
どんなに素晴らしいだろうか
また、
毎年、絵の仕事でパリを訪れ
多くの画家達に会っていた頃を思い出した
記憶がはっきりしているうちに
書き綴っておこうと
書き始めた、このアートスケッチで
そんな海外の思い出も
いずれ、書いてみようと思っている
そんな事を思いつつ
会場で買って帰ったCDを
帰ったその日も
翌日も、またその翌日も
聴き、その度に「うっとり」している